コラム | 高の原法律事務所(奈良弁護士会所属)

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コラム

離婚

調停が成立する時

今日は、離婚調停で婚姻費用分担の調停を成立させてきました。

午後1時半からは始まり、終わったのは4時半ころ。みっちりとやりました。

婚姻費用について、当事者間での主張は当初大きく隔たっていました。
それぞれがお互いの立場、見方に従ってしか主張をしない。

しかしそれでは、物事は前に進みません。

そこで、少し視点を変えて、依頼者に新たなとらえ方をしてもらい、
そこから少しの譲歩をしてもらい、提案をしてみました。

それを調停委員が相手方に伝えて調停委員も説得をがんばり、相手の譲歩を引き出してゆく。

そして、だんだんと主張の隔たりが小さくなってきたところで、
エイヤ!と着地点を提示し、一気に合意にもっていきます。
まさに、当事者、弁護士、調停委員の共同作業です。

調停では、一つの考え方に固執してしまうと依頼者もそこから考えが広がらなくなり、
自らにとってもよい結果を得られなくなります。

どこまでなら依頼者を譲歩させられるか、
それは依頼者の利益を損ねないか、
どういう理屈なら納得してもらえるか、
そういうことを言えるほど弁護士を信頼してもらっているか、

これらをすべて瞬時に読んで、適切なタイミングで言っていきます。
弁護士の腕の見せ所ですね。

今日は2回目の期日で調停を成立させることができたので、ラッキーな日でした。

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